2011年3月17日木曜日

稲垣ヒロ子『基本の刺しゅうステッチ展』のご案内

地震、原発、停電の最中になんですが、改めてご案内。

稲垣ヒロ子「基本の刺しゅうステッチ展」
2011年3月23日(水)~28日(月)
  10:30~18:00 ※最終日17:30まで
galerie Y(イグレック) 
  東京都中央区新富1-4-1-2F

震災と二次災害とで世の中が混乱しているというのに、刺しゅうの展示なんてやってていいのか?
不謹慎じゃないのか?
こんなときに、展示する意味あるのか?
地震以来そんなことを考えてウジウジしていましたが、前を向いて展示します。
本来の目的は「初心者向けのステッチ紹介」。
簡単なステッチ・サンプルのみの展示のつもりでしたが、古い作品や未公開の大きな作品も展示することにしました。
私の作品は、よく「パワフル」だと言われます。
ならば、そんな作品を並べて、小さなスペースいっぱいに力強さをみなぎらせるんだ!

なんとか無事でいられた自分が気落ちしていてどうする!
助かった人間にこそやるべきことはいっぱいあるんだ。
被災された方々の分も頑張って日本を支えなくちゃいけないし、支援だってまだまだ不十分だ。
まずは我々がいつも以上に前を向くんだ! 上を向くんだ! 胸を張れ!!

ということで、未公開の作品「Chin Up!」 ご覧いただければと思います。
本当はもっと大きな会場に展示すべき作品だけど、ちょっと落ち込んでる人に観てもらって元気をだしてもらいたい作品です。
少しでも元気になったら、被災された方々に何をすべきか考えよう。
刺しゅうって、こうした世の中の事象には直接的には役に立つことないけど、私なりの切り口で世の中に絡んでいきたいと思います。


…と、逆境に強い私は事を起こす前から鼻息荒くなっているのですが、世の中は2次災害とでもいうべき状況です。

水曜。
やっと自分の数駅先まで電車が通るようになり竹橋の仕事へ。
でも、計画停電と節電に協力ということで、職場では必要以上に明かりをつけずに仕事。
通路にいたっては真っ暗です。

ランチタイムは全消灯。
トイレに座ったら便座が冷たくてヒーっと驚きました。
生きることに関係ない部分は節電なのです。
お昼ごろのエレベータで、「地震です。最寄りの階でお降りください」とのアナウンス。
放り出された階では「揺れてる! 揺れてる!」とみんな顔をこわばらせていました。
どこまで大きくなる地震なのか、次に何かくるのか、先がわからないのが不安をあおるんだよね。
その日の帰り、近くの将門塚をお参りしました。
こうなったら神頼み。
お香が焚かれているんだからお墓なんだろうに、うっかり柏手を打ってしまった・・・。
それが悪かったのかどうか、原発事故を受けて東京の放射性物質濃度が上がっています。
北風が吹けばもっと濃度が上がるらしい…。
支援に来た米軍も近づかない。

本日、木曜。
結局、レッスンはお休みになり、展示の準備もあったので都心へ。
7割運行の小田急は、節電協力中で車両内明かりがついていません。

当然、エスカレータはストップ。

エレベータも止まってました。
ハンディキャップのある人たちは、こういうときどうしたらいいんだろう?
今ここで事故があったら、自分がどういう手の差し伸べ方をすれば無駄なく間違いがないのか。
考えさせられることが多いです。

駅構内も節電中。

通路の明かりはついていますが、乗換案内はじめ、ほかの案内掲示板は消灯です。
遠方の方々は都心にたどり着けないから、平日なのにカラ~ン。

新宿の繁華街も、大半のショップが本日お休み。
開店している店もほぼ全部が営業短縮。

華やぎのないデパートはちょっとさみしいですね。

新宿世界堂本店で画材を購入したとき、店員さんに聞いたら、
「揺れましたよ。石膏像がずいぶん落ちて割れちゃって…」
とのこと。
確かに、ビニールで覆われていたり、棚に紐をかけていたりします。
画材は重みがあるものが多いので、店員さんも相当怖かったことでしょう。

帰宅して作品を送付しようと集荷依頼。
月曜がだめでも火曜着を目指して、早めの展示搬入の準備です。
しばらくして、ヤマトのドライバーから電話がありました。
「今から受けても、来週火曜のお約束ができません。お役にたてず、すみません」
とのこと。
ガーーン! でもヤマトさんよ、こんな状況だから誰も責めはしないさ。
ということで、作品はいまだ自宅に。

現在、ヤマトで3日遅れは普通らしいです。
赤帽も燃料不足で、受けられない店舗もあってどうなるかわからないとのこと。
ヤバイなあ・・・悩んだすえに、セッティング当日にタクシーで持参することにしました。
高くつくけど、自分も運んでもらえるしね。
でも、計画停電で電車が止まると急に道路が混みだして、読売ランド前~成城学園前まで車で4時間かかることになるんだよなあ…。
金をおろそうにも、みずほATMは止まっちゃうし!
原発事故は、企業の工場生産も止めましたが、庶民の生活のあちこちにも影響が出始めています。


地震は天災。
でも、今回の原発事故に関する2次災害的な支障は人災という気がする。
あんなに制御できない原発を建てちゃって運用していたのも驚きだ。
それでも、いずれ原発も復旧する。
そのとき、今のやり場のない世の中の怒りの矛先は東電と国に向かうんだろうな。
時事通信のニュース。
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%a5%a6%a5%a3%a5%ad%a5%ea%a1%bc%a5%af%a5%b9&k=201103/2011031700966

いったいどういう回答が出てくるのやら…。


さて、17日晩22時ごろ、また地震ありましたね。
私、お風呂でシャンプー中だったので、超ビビリました。
髪に泡を乗っけたまんま、あわてて湯船にドボン。
なんで逃げずに湯船だったのか?
とりあえずスッポンポンで表にいる状態を隠したかったらしい(笑)。
人間の行動とは不思議です。
こんな状態でも、展示やろうってんですから、本当に不思議です。

hiroko Inagaki art work
http://www.ne.jp/asahi/hiros/studio/

4 件のコメント:

  1. またまた詳細な情報ありがとうございます。こちらだと日本のニュースはNHKと朝フジの1時間だけなのでマスコミ経由の情報しかないのよね。アメリカチャンネルのニュースだと微妙に内容が違ってたり温度差があるというか。ネットでも同じような映像ばっかりだし。その点、同じ小田急沿線住人だった者、しかも竹橋に3年勤めてた者としてはもの写真もリアルですごく臨場感あふれる記事です。計画停電ってこういうことになってたのね。これからも状況いろいろ教えて下さい。

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  2. >michelleさん
    今の生活、電気が止まるとすべてが止まっちゃうんだよね。
    交通がストップするのはもちろん、料理も風呂もダメ。
    先日はパン屋さんに長蛇の列でした。
    余震と停電で、火を通さなくても食べられるものに向かったみたい。
    仕事も朝の通勤ができても、電気を制限されちゃうから帰りの電車がなくなる可能性があるんだよね。
    うっかり表に出られないから人出も減るし、都内全体が節電協力で繁華街もゴーストタウン化。
    なのに、歌舞伎町だけはいつもと変わらないギラギラのネオンだったらしいよ(笑)。
    でも、徐々に復帰に向かうでしょう。
    問題は、みずほBKのシステムダウンでお金が引き出せないんだよ~(ToT)

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  3. 展示、すごくいいよ!!
    こっちはいつも通りの生活をして経済を安定させて被災地を支援しなきゃ。
    それにアートには人を励ます力があるからね!


    時間をみつけて見に行くよ~。
    日曜もやってるの??

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  4. >sakuさん
    手芸店の3畳納戸みたいなスペースだし、内容が初心者向けなので、正直なところ告知に力入れてなかった。
    そしたら地震でこんなことに…。
    日曜27日も会場にいるよ~。
    もし時間があったら外出ついでのときにお立ち寄りください。
    余震と停電と電車運行にはくれぐれも気を付けて!

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