2011年3月31日木曜日

ご高覧ありがとうございました

ご報告が遅れましたが、稲垣ヒロ子『基本の刺しゅうステッチ展』が終了いたしました。
ご高覧いただきました、皆様、本当にありがとうございました。


今回は、よりによって震災直後の展示となってしまいました。
皆様、ご存じのように余震やら計画停電による交通の乱れ、また東電原発により放射性物質の被害などの中での展示です。
ここまで歴史的悪条件がそろってしまうと、試練に対する稲垣の耐久力を試されているような感じ。
よっしゃーっ! んーなら、やってやりましょうかぁぁぁ!!
と鼻息荒くスタートしたものの、正直なところ、これまでの展示の中でワーストの来場者でした(笑)。
それでも、そんな悪条件の中、小さな展示にもかかわらず足を運んでいただきました方には本当に感謝しております。


会場は、こんな感じにまとめました。
3.11の震災をうけ、こんなときだからこそ、ぜひ観てもらおうと思った作品を展示スペース入り口に。

2010年の作品で、「Chin Up !」。
リーマン・ショックで世界全体がどんよりとして、やり場のない怒りとか動揺などで誰もがうなだれてしまっていたときに作った作品です。
経済は波のようなものだから、落ちた後にはまた上がる。
希望をもって上を向こうよ!
胸張って、顎上げようよ!
そう願った作品なのですが、希望があると信じたいのは、まさに「今」。
いらしてくださった方々も、なんとなく気持ちが落ち込んでしまって、何もやる気がしなくて・・・。
そんな方、多かったですよね。
あまりにショッキングな事象に、助かった命に感謝することも忘れて放心しているご様子でした。
でも、明日は必ずやってくる。
少しずつでも普段の姿に戻っていきましょう。
そんなお話をしながら、実は自分が一番勇気づけられていたような気がします。


この作品、トリコロールなんですよ。

暗黒の世界からずーーーーっと上に上がっていくと黄色い太陽が輝いている、という構図。
展示の数日前のプラチナのようなスーパームーンの印象も手伝ってか、「月みたい」という声もありましたね。
これは、どの方も必ず上向いてご覧になっていました。
まさにChin Up。
してやったり!


そして、感動のあまりに胸がズキズキ・・・いや、これには痛む訳があったのです。
人生って、どうしてこうも漫才みたいなことが起こるのかなあ。
(つづく)


hiroko Inagaki art work
http://www.ne.jp/asahi/hiros/studio/

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